インタビューinterview

【FPT沖縄R&D】とにかく南へ。当てもなく飛び込んだ沖縄で、公私の幸せを手にした苦労人の半生

旅行したこともなければ、大好きだったわけでもない。そんな沖縄に移住し、結婚。46歳になった今でも、貪欲に学び続けるエンジニアがいます。FPT沖縄R&D株式会社(那覇市)の見田村守夫さんです。大学中退、フリーターを経て、念願のIT業界へ身を投じた苦労人でもあります。なぜ沖縄に移住したのか。どうやって今の暮らしを手に入れたのか。今回は、ベトナム資本の同社のルン・ホン・ハイ社長(以下、ハイ社長)も同席し、会社の魅力についても語ってもらいました。

FPT沖縄R&D株式会社 ニアショア開発部

見田村守夫さん

岐阜県出身。高校卒業後、東京の大学に進学。フリーターなどを経て、東京のソフトウェア開発会社に勤務。その後、フリーランスエンジニアに。石垣島で数年暮らし、2011年3月に本島に移住。2019年5月、FPT沖縄R&Dに入社。那覇市在住。46歳。

最初は石垣島へ。フリーで生計立てる

——生まれは岐阜ですね。まずは経歴を教えてください。
見田村:
地元の高校を卒業してから、東京の大学に進学して情報系の学科に入りました。将来、IT技術者になるためです。ただ、いろんな事情が重なって大学を中退。その後は、フリーターをしながら生計を立てていました。肉体労働もよくやりましたね。

転機は、30歳になるタイミングです。やっぱりエンジニアになりたい。ITの世界で働きたい。そんな思いが湧き上がってきて、中小のソフトウェア開発会社で働くことにしました。長い時間がかかりましたが、ようやくここからエンジニア人生が始まります。最初はわからないことだらけで大変でしたけどね。その会社には数年間お世話になり、主に医療系システムの開発を担当しました。

それから、今度はフリーランスのエンジニアになります。違う分野の仕事もやってみたい。いろんなスキルを身につけたい。そう思ったからです。フリーになってからは岐阜に戻り、名古屋の客先に常駐したりしながら開発の仕事をしていました。

——いろんな橋を渡ってきたんですね。
見田村:
ただ、ここからはさらにいろんな橋を渡ることになります。今から十数年前のことです。岐阜を離れて、沖縄の石垣島に移住したんです。寒くなると体調を崩すようになって、できるだけ暖かいところに住もうと思ったからです。アトピー性皮膚炎のような症状ですね。冬、乾燥すると悪化してしまうんですよ。

とにかく南の温暖な場所へ。そういう思いでしたね。それまで石垣島には行ったことがありませんでした。本島を含めて、沖縄そのものが初めてでした。海外や、もっと南や西の離島も考えたんですが、言葉が通じなかったり、本土や本島から離れすぎるのも少し不安で。でも石垣島なら、観光で有名ですし、スーパーなどの生活インフラも十分整っている。初めて行く僕でも、現地の人が受け入れてくれて、快適に生活できるんじゃないか。そう思って決めました。仕事も決めずに、1人でパッと行った感じです。結局、石垣島には2年くらいいました。沖縄の気候は肌に合っていたようで、体調が悪くなることはありませんでしたね。

——石垣島ではどういった仕事、暮らしを。
見田村:
フリーで東京の開発案件を請け負いながら、並行してデイトレードなどをしていました。ただ、2008年のリーマンショック以降はなかなか仕事に恵まれず、苦労しましたね。それもあって、また一度岐阜に帰ったんです。でも、やっぱり寒くなると体調が悪くなるんですよ。

そこで再び、沖縄を目指すことにしました。それが2011年春のことです。今度は本島にしました。那覇を拠点に、初めはフリーで働き、その後ソフトウェア開発会社に入社。その会社で4年ほど働きました。それから転職して、今年5月からFPT沖縄R&Dでエンジニアとして働いています。

日本企業300社以上と取引。上流工程にも携われる

——FPT沖縄R&Dはどんな会社でしょうか。
ハイ社長:
ベトナム最大手のIT企業・FPTソフトウェアの日本法人であるFPTジャパンホールディングスの子会社です。FPTソフトウェアは世界30カ国以上で事業を展開しています。その中でも、日本はとても重要なマーケットです。FPTジャパンホールディングスは2005年に設立され、従業員は1600人を超えます。日本の大手や歴史あるトップ企業を含め、これまで300社以上と取引してきました。

沖縄にFPT沖縄R&Dを立ち上げたのは、2017年のことです。日本国内では初の開発拠点です。それまでは主にベトナムで開発するオフショア開発を行ってきましたが、沖縄はニアショア開発の拠点になりますね。これによって、お客様にはオフショアとニアショアを自由に選択していただけるようになりました。

——なぜ沖縄を開発拠点に選んだのですか。
ハイ社長:
沖縄はベトナムをはじめとするアジア各国と地理的に近いため、事業を展開しやすいメリットがあります。また、ベトナムと気候や食文化が似ていること、IT企業への県の支援が手厚いことなども進出を決めた大きな理由です。

現在、沖縄には100人ほどの社員がいます。約7割がベトナム人で、他は多くが日本人ですね。社内のコミュニケーションは、基本的に日本語を使っています。ベトナム人も、少なくとも生活レベルでは日本語を十分話せます。仕事面では少なからず言葉の壁を感じるようなこともありますが、チームで連携してうまくやってますよ。大きな支障はありません。

——日本で300社以上の取引があるとは驚きです。
ハイ社長:
ベトナムには約2万人の従業員がいます。ベトナムのオフショアと沖縄のニアショアを組み合わせれば、おそらくどんなに大きな開発案件でも対応できます。

ここで働くエンジニアにとっても、キャリアアップするにはいい場所だと思います。社員は若く、意欲的なので活気があります。それと、要件定義や設計などの上流工程に携わることもできます。これから、沖縄の開発拠点はどんどん増員していく計画です。楽しく、やりがいを感じられる。そして一緒に成長できる。FPT沖縄R&Dには、そういう環境があります。

アジャイル開発、クラウドサービス。新しい技術に貪欲

——見田村さんは、FPT沖縄R&Dのどんなところに魅力を感じていますか。
見田村:
ハイ社長が言うように、社員の平均年齢が低く、活気があるところは魅力ですね。ベトナムから、わざわざ日本に来ている技術者たちです。成長意欲とチャレンジ精神に溢れています。その分、会社としても伸びしろが大きい。それを一緒に味わってみたい思いから、入社を決めました。

特徴的なのは、「アジャイル開発」を取り入れている点です。要件定義から実装・テストまでの役割を明確に分けて、上流から下流に流れるように作業する「ウォーターフォール開発」ではなく、クライアントとエンジニアの少数精鋭の開発チームをつくり、スピーディーに開発していくスタイルです。さらに、アジャイル開発手法の1つである「スクラム」を採用しています。クライアントもエンジニアもフラットな立場で、チーム一体となってプロジェクトを進めることに重点を置いた考え方ですね。それぞれの開発者の得意なスキルに応じてチームを組みながら、多くのプロジェクトを同時並行で動かしています。

——いろんなことを積極的に試しているんですね。
見田村:
この業界は、新しい技術がどんどん出てくるじゃないですか。貪欲に学んでいかないと、先細りになってしまいます。技術者として、新しい技術はしっかりキャッチアップしていきたいと思っています。

今携わっているプロジェクトでは、アマゾン社のクラウドサービス「AWS」を使った開発を行っています。沖縄で働くようになってから、クラウドを使った開発は初めての経験です。年を取れば取るほど、新しい技術を習得するのは大変に感じるかもしれませんが、それでは成長が止まってしまいますよね。若い社員たちと一緒に、新しいスキルを身につけていこう。そう気持ちを高めながら、日々楽しく仕事してますよ。

沖縄で結婚。那覇マラソンは6回完走

——沖縄での生活はどうですか。
見田村:
過ごしやすくていいですよ。体調が悪くなることもなくなりましたしね。それと、沖縄の人たちは温かみがありますよね。例えば、仕事も決まっていない状態で、いきなり1人で移住した石垣島。沖縄の民謡を生演奏する民謡居酒屋によく行ってたんですが、そこで地元の人たちと知り合って、親交を深めました。地元の人たちの存在は心強かったですね。沖縄本島に移住した翌年には、沖縄在住の女性と結婚しました。今は2人で仲良く過ごしています。

休日は妻と買い物に出かけたり、趣味のジョギングをしています。毎年、県内外から3万人前後が参加する「那覇マラソン」は、もう6回くらい走ったかな。沖縄ならではの賑やかな応援も大好きなんです。それと、つい先日はベトナムエンジニアの社員の自宅でベトナム料理をご馳走してもらいました。社内ではボーリング大会やマラソン大会などのイベントもあります。ベトナムの人たちとの交流も楽しいですね。

将来500人体制へ。一緒に成長したい仲間を募集

——最後に、読者にメッセージをお願いします。
見田村:
今の時代、仕事はリモートでできることも多いですよね。特にITの職種はそうです。実際、在宅勤務などをする人は増えてみたいですね。これから、場所を選ばない働き方はどんどん広がっていくでしょう。沖縄の快適な環境で、ぜひみなさんの持てる力を発揮してみてはどうでしょうか。

ハイ社長:
現在、FPT沖縄R&Dは約100人の体制ですが、これから300人、500人と一気に増やしていきます。日本人の割合も、今の3割から5割を目指して積極的に採用していきます。UIターンを検討している人たちに、ぜひ入社していただきたいですね。私たちと一緒に、いろんなことに積極的にチャレンジしながら成長していきましょう。


●【NEWS】移住イベント@渋谷に、FPT沖縄R&D株式会社が出展します!イベントの詳細はこちらにてご確認ください。

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