インタビューinterview

3人の移住者が語った沖縄⇄東京の“満足度”の変化は——「沖縄IT移住フェス!」トークセッション

沖縄県に拠点を置くIT関連企業47社が一堂に会し、2月9日に東京・渋谷で開催された転職イベント「沖縄IT移住フェス!」。多くの来場者が訪れ、盛況裏に幕を閉じました。当日は、東京からIターン・転職を果たした現役のエンジニアら3人を招き、「沖縄にUIターンしたエンジニアが語る 沖縄での仕事と生活について」と題したトークセッションも実施。3人ともに、Iターン後に仕事、生活の満足度が向上したと口を揃えます。果たして、どう変わったのか。セッションの模様をレポートします。

【登壇者】

菅谷健太郎さん(東京→Iターン4年目) *写真右

株式会社サイダス 技術本部所属

人材情報分析や働きかた改革の基幹システム「CYDAS」(サイダス)を開発・運用。タレントマネジメントシステムや目標管理システムのHRクラウドサービス開発チームで、品質保証業務を担当。 東京から沖縄に移住して4年目、プロダクト品質の向上・サービスを健康な状態で提供し続けるために日々活動中。

 

小菅聡さん(東京→Iターン2年目) *写真中央

ちゅらっぷす株式会社 統括ディレクター

1978年茨城県生まれ。2007年株式会社スクウェア・エニックス入社。モバイル事業部にて携帯向けコンテンツを中心に経験。2013年株式会社リロクラブ、2017年より沖縄へ移住し、ちゅらっぷす株式会社にてゲームコンテンツ「おそ松さんのへそくりウォーズ」などの統括ディレクター。

 

尾形広さん(東京→Iターン1年目) *写真左

ユーマーク株式会社

東京都東村山市出身。専門学校を卒業後、都内のIT系企業に入社し、システムの運用保守を約1年担当。その後、開発部署に異動し、情報ライフラインを支えるミドルウェアや動線可視化システムなど複数の開発プロジェクトを経験。2018年5月にIターンし、ユーマーク株式会社に入社。現在は組み込み向けのソフトウェア開発に携わる。

東京0℃、沖縄は21℃の中、セッション開始!

——(司会)今日は3人の移住・転職経験者をお招きし、仕事や生活の変化について、経験者ならではのリアルな声をお聞きしたいと思います。まずは簡単な自己紹介と、会社概要を教えてください。

 

菅谷 沖縄にIターンして4年目になります。もともとは東京の渋谷などで、主に音通信技術のエンジニアとして働いていました。

現在勤めているサイダス(那覇市)は、タレントマネジメントシステムのSaaS(Software as a Service)ベンダーです。主に社員のスキルや資格などを一元管理し、キャリアプランや異動・配置計画、目標管理、育成計画を行うためのシステムを開発・運用しています。

 

小菅 ちゅらっぷす(那覇市)はスマートフォンアプリやWEB向けゲームの企画開発・運用を手がけており、私は「おそ松さんのへそくりウォーズ」をはじめとするゲームコンテンツの統括ディレクターを務めています。企画・開発・運営をすべてカバーしているのが特徴ですね。最近は、VRのコンテンツやブロックチェーンの技術を利用した研究開発も行っています。もともと東京で長くゲーム会社に勤務していましたが、そうした東京にあるIT・ゲーム関連企業と同じような業務形態をとっています。

余談になりますが、東京は今日寒いですね。沖縄は暖かいみたいですよ(当日13時時点の東京の気温は0℃、沖縄は21℃)。東京と沖縄では、気候が全く違います。

 

尾形 私はちょうど1年前、まさにこのイベントに参加していました。それをきっかけに、昨年5月に沖縄に移住しました。

2012年に設立されたユーマーク(那覇市)は、ソフトウェアの検証が事業の柱になっています。対象は、家電機器からスマホアプリなどまで様々です。あと、まだ規模は小さいんですが、組み込み機器向けソフトウェア開発も手掛けています。開発の社員は現在8人。このうち2人が昨年東京から移住した社員です。これから社員を増やして、開発事業をどんどん伸ばしていく段階にあります。

やりがい、残業、家賃。仕事とお金の変化は…

——Iターン後、仕事や生活の満足度がどう変化したのか。これは多くの人の関心事ですよね。まずは仕事について、業務内容ややりがい、残業、通勤など様々な要素があると思いますが、どのように変わりましたか。

 

小菅 私の場合は、2000人規模の大企業から10人程度の中堅企業へ移籍したので、働く環境は様変わりしましたね。前職では業務が細分化されていたので、私自身が関わる領域は限定されていました。ただ、今はほとんどの業務領域を広くカバーしています。昔、「本当はやりたいけどできない」と感じていたことが今は随分とできるようになったので、やりがいが非常にありますよ。

 

尾形 「帰って寝るだけ」から「定時退社」に変わったことが、私にとってはとても大きな変化です。東京では毎朝、始発電車に乗って通勤し、忙しいときは帰宅することができない日もありました。帰宅しても、すぐに寝るだけの生活です。通勤のストレスが非常に大きく、残業も積み重なり心身ともに限界を感じていました。

ですが、今は基本的に定時で帰れます。驚くほどストレスがなくなり、自分の時間を有効に使えるようになりました。

——さて次は、これも気になる「お金」の話題に移りましょう。給与や生活費、外食費、家賃など、沖縄の“お金事情”はどうなっているのでしょうか。

菅谷 まず第一に、とにかく家賃が安いですね。東京では、世田谷区に住んでいました。比較的、家賃相場が高いエリアですね。今は那覇の中心部に近い場所に住んでいますが、東京の頃よりも安い家賃で広い部屋に住めて、しかもオフィスにも近いという恵まれた環境にあります。これには、かなり感動しましたね。

尾形 家賃の安さは、私も同じように感じています。それと、住まいに関連した話題としては、引っ越しもポイントになりますよね。その方法によって、かかるコストが随分変わってくるはずです。私はどうにかしてコストを抑えたいと思い、家電など大きな荷物は処分して、その他の洋服などをすべて「ゆうパック」で送りました。トータル1.5万円で引っ越しを済ませたんです。これは極端な例かもしれませんが、いろんなテクニックがあると思うので、経験者に聞いてみるといいでしょう。

それと、正直なところ給与は少し減りました。ただ、家賃や食費をはじめ、生活費が減ったので全く気になりませんね。沖縄は物価が低いですから、十分バランスがとれます。

散歩は海、休日は離島へ。生活の質もアップ

——生活・暮らしの変化についてはどうでしょうか。冒頭で気温の違いが話題に上がりましたが、生活環境も随分と変わったのではないでしょうか。

小菅 ゲームコンテンツをユーザーに提供する仕事をするうえでは、自分自身の生活が快適で充実していないと、誰かを楽しませることができません。人を楽しませるには、まず自分自身が楽しむことが大事なんです。その点、沖縄は冒頭で説明した気候をはじめ、近くに海があったりと気軽にリフレッシュしたり、楽しめる場所がたくさんあります。生活の質は上がり、それが仕事にもプラスに働いてますね。

菅谷 私は驚いたことに、花粉症の症状が治まりました。東京で暮らしていた20代で発症して以来、ひどい症状に襲われ、仕事にも支障が出るほどだったんです。以前から「沖縄に行ったら治る」なんてことは周囲から聞いていましたが、当時は正直、「まさか…」と冗談だと思ってましたね。ところが、沖縄に移住してからはマスクを一度も購入していません。花粉症で悩んでいる人にも、ぜひ沖縄をオススメしたいですね。

ーーそれでは最後に、3人それぞれから沖縄の「生活自慢」を聞かせてください。

菅谷 定番ですが、なんといってもやはり海ですよね。近くに海があるのは、生活していてとても心地がいいですよ。仕事終わり、散歩がてらにふらっと立ち寄ることもできますからね。私の場合は自宅から徒歩で10分程度のところにフェリー乗り場があるので、そこから慶良間諸島や渡嘉敷島などの離島に行けます。休日に、ふらっと日帰りで離島を巡ることができるんです。趣味の釣りを楽しんでいます。

小菅 私のお気に入りスポットは、那覇空港近くにあり、自宅から徒歩10分ほどでたどり着ける瀬長島ですね。飲食店やおしゃれなバーなどがあり、夜はライトアップされるのでとても雰囲気がいいんです。こういう場所に気軽に行けるのは、沖縄ならではの醍醐味だと思います。

それと、沖縄は「食」が安くて、とにかくおいしいですよ。私は本土から親族や友人が訪ねてきたときには、よく豚のしゃぶしゃぶ屋に連れて行きます。ほかにも沖縄ならではの美味しい料理がたくさんあるので、とても喜んでくれますね。また、「1人2000円で食べ/飲み放題」なんてお店も少なくなく、同僚や友人らと気軽に飲食できます。運転代行のサービスも浸透しているので、車で出かけても安心して楽しめます。

尾形 私はまだIターン1年目ですが、やはり海は魅力的に感じています。11月でも一切寒さを感じずに泳げたときには、驚きましたね。これから各地のビーチを回ってみたいですね。

それと、映画好きの人には朗報です。来夏、浦添市に開業する大型商業施設内に県内最大のシネマコンプレックスがオープンし、「4DX」や「IMAXデジタルシアター」などの最新の設備が導入されるようなんです。個人的にも、非常に楽しみにしています。

 

ーー菅谷さん、小菅さん、尾形さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

 

 

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