インタビューinterview

【ユーマーク】仕事も趣味も、“新しい私”に出会えた。夫の故郷に移住した今

「どうせなら、早いほうがいいんじゃない?」。夫が生まれ育った沖縄に、いつ一緒に行くか。夫にそう伝えるほど、移住に思い悩むどころか、むしろ前向きだった。ユーマーク株式会社(本社:那覇市)の小橋川春香さん。移住後は希望通りITの仕事を手にし、趣味も目一杯楽しんでいます。今後はキャリアアップもしたいし、沖縄の伝統文化も学びたい。そう話しています。先に見える景色が今、どんどん広がっているようです。

ユーマーク株式会社 検証技術部 テストエンジニア

小橋川春香さん

千葉県出身。メガネ店勤務、経理、不動産の仕事を経て東京のIT企業に転職し、約7年働く。2019年7月、夫の故郷である沖縄へIターンし、ユーマークに入社。同社検証センター(うるま市)で、ソフトウェアの検証・テスト業務を担当。趣味はダンス、釣り。Iターン後に家庭菜園も始めた。

ITとの出会い、移住した理由
メガネ屋でキャリアをスタート

社会人としてのキャリアは、ITとは無縁のところからスタートしました。最初に就職したのはメガネ店、その次に経理、そして不動産業界。いろんな仕事を経験しましたね。ただ、20代後半の頃です。IT業界で働く夢を捨てきれず、東京のIT企業に転職しました。

実は、もともとはITの仕事に就きたかったんです。高校生の頃からプログラミングに興味があって、情報処理の勉強をしていました。当時はいろんなアプリケーションソフトウェアが出てきた頃で、「どうやってつくってるんだろう」と興味が湧いたのがきっかけですね。ただ、いざ就職活動するタイミングでは、いろんな人と直接話せるような仕事がしたい。そう思って、まずはメガネ店で働くことにしました。

その後転職した東京のIT企業では、約7年間働きました。開発中の機器の検証業務などを担当しました。そのほとんどが、客先に常駐するスタイルです。右も左もわからない中、入社初日から客先に送り込まれたときは驚きましたね。新製品のカメラがちゃんと操作できるかテストツールを作成したり、ペットの電子カルテのアプリに追加機能を加えたり、いろんなプロジェクトに参加しました。自社でしっかり教育をしてもらえる環境ではなかったので、客先で知り合った先輩たちから教わりながら、必死で仕事を覚える日々でした。

「どうせなら、早いほうがいい」。結婚し、夫の故郷へ

沖縄に移住することになったきっかけは、夫の存在です。当時東京でお付き合いしていた頃から、夫は「いつか沖縄に戻りたい」と口にしていました。「どうせなら早いほうがいいんじゃない?」と、私自身も沖縄で暮らすことには前向きだったんです。それまで転職を重ねてきたこともあって、仕事が変わることへの抵抗もなかったですしね。沖縄にはそれまで、家族旅行で何度か来たことがある程度でしたが、「温暖で過ごしやすそう」という印象でした。寒さが苦手なので、年中暖かい沖縄は魅力的でした。

そして2019年7月、遂に沖縄移住が実現することになります。30代半ば、結婚と同時に夫と2人で沖縄に降り立ちました。

ユーマーク入社の決め手
求人少なく、不安が募る中…

沖縄でも、やっぱりITの仕事がしたい。そう思って、仕事探しを始めました。ただ、それが叶うかどうか、転職活動を始めた当初は不安が募るばかりでした。大手の転職エージェントに相談すると、IT系に限らず求人件数がとても少ないことがわかったんです。「(希望に沿う)求人がないので、自分で探してください」と言われたことすらありました。このまま都内にいながら就活できるのか、不安でしたね。

そんなときに、「ITキャリア沖縄」の移住転職イベントの情報を発見したんです。「これは!」と思って、迷わず参加しましたね。会場にはいろんなIT系企業が出展していましたが、その中で最もピンと来たのがユーマークでした。

仲間、チームの一体感を大事にした

なぜユーマークにピンと来たのか。私が転職先を探すうえで一番大事にしたポイントに、ぴったりはまったからです。それは、会社の雰囲気です。

前職では自社のオフィスで働くことはなく、客先を駆け回る日々。自社の社員と一緒に、一致団結して働くような機会はありませんでした。会社への所属意識が持てなかったんですよ。だから、今度は仲間意識を感じながら、チームで同じ方向へ進んでいく。そんな一体感を味わってみたかったんです。

「ITキャリア沖縄」のイベントでユーマークの話を聞いたとき、まさにそうしたアットームな雰囲気をひしひしと感じました。驚いたのは、同じく転職活動をしていた夫について話したときのこと。「それならこんな会社がある」と、その場でわざわざ別の会社の担当者を呼んでくれて、相談させてもらったんです。私だけでなく、夫のことまで親身になって考えてくれたのは、とても印象に残ってますね。採用面接のときには職場を見学させてもらったんですが、業務の様子はイメージ通りアットホームな雰囲気でした。いい会社を見つけられてよかったですよ。

現在の会社と仕事
スマホ、家電、車載器。デジタル機器を検証

ユーマークは、スマートフォンや家電製品、車載器などのデジタル機器に搭載されるソフトウェアの検証と開発サービスを手がけています。

検証サービスは、電子機器やシステムの不具合を見つける業務です。正しく動作するかの確認はもちろん、接続互換性やユーザビリティなど様々な機能性を評価しています。具体的には、情報端末用アプリケーションや組み込みソフトを対象に、OSやブラウザ上での動作を調べたり、複数のOSとブラウザの組み合わせで問題がないかどうかをテストしたりしていますね。クライアントは県外のメーカーが中心です。

開発サービスでは、スマートフォンアプリや組み込み機器向けアプリの開発などを行っています。開発チーム内に検証・テストに精通した技術者も加わっているので、検証と開発を効率よく提供できるメリットがあります。

私自身は、検証サービスを担うテストエンジニアです。今は、発売前のモバイル端末を検証するプロジェクトに携わっています。IoT市場の拡大を受けて、現在は検証サービスの体制を強化しているところです。一緒に働いてくれる仲間を増やし、事業を大きくしていくフェーズにあります。

これこそ私が思い描いていた“理想の職場”

現在、社員は約30人。私が勤務する検証センター(うるま市)に約20人、開発業務を担う本社(那覇市)に約10人の体制です。

前職と違って、今は社内で他の社員と一緒に働く時間が長く、じっくりと腰を据えて働くことができています。わからないことがあれば気兼ねなくすぐに質問できるので、仕事もスムーズに進められますね。これこそ、私は思い描いていた職場です。Uターンのほか、私と同じようなIターン経験者が多くいるのも心強いですね。社員の定着率が約9割と高いのも、こうしたアットホームな雰囲気が影響しているんだと思います。

Iターン後の暮らし
“自分の時間”が増え、心にゆとり

沖縄に移住して一番変わったことは、“自分の時間”が増えたことですね。東京で働いていた頃は、通勤時間が電車で1.5時間ほど。でも、今は車で10分程度です。残業も少なく、定時で帰れることが多いので自宅でゆっくり過ごす時間が増えました。ゆとりができた分、翌日の仕事も気持ちよく始められます。

まだ沖縄で暮らし始めて間もないですが、夫の家族や親戚のほかにも、少しずつ知人ができてきました。移住することが決まったとき、東京にいる沖縄出身の友人に「地元のおもしろい人を紹介して」とお願いしたんです。それで紹介してもらった人とは、実際に食事に行ったりしています。今ヘアカットしてもらっている美容師さんは、それで知り合った人なんです。

踊って、魚を釣って、野菜をつくる

ダンス、釣り、家庭菜園。これらはどれも、私が今熱中しているものです。まずは、ダンスです。これは、学生時代からずっと続けている趣味の1つ。地元の千葉で始めて、社会人になってからは東京のダンススクールに通い、みんなで新宿駅などでストリートダンスに明け暮れました。沖縄もダンスが盛んな土地柄です。こっちでもスクールに入って、休日は踊ってますよ。

次に、釣りです。これも以前からやってたんですが、環境は沖縄のほうが断然いいですね。東京では、目当ての釣りスポットにたどり着くまでの移動が大変でした。でも、今はすぐ近くに海があります。つい最近も、職場近くの海に夫と2人で出かけ、タコを釣り上げました。

家庭菜園は、沖縄に来てから新たに始めたことです。夫の親戚のおばあから、自宅の一角にある畑を貸してもらい、おばあに教わりながら一緒に土を耕しているところです。ジャガイモ、ミョウガ、大根など、これからいろんな野菜づくりに挑戦したいですね。

ただ、困っていることもありますよ。車の運転です。高校生のときに免許を取ってから、一度も運転したことがなかったペーパードライバーでした。往復数十分の通勤は徐々に慣れてきましたが、まだ恐怖はあります。遠くに出かけるときは、夫に運転してもらったり、バスを使ったりしてますね。

今後の目標、移住者へのメッセージ
器、エイサー。沖縄の伝統文化を味わいたい

仕事はこれからいろんな検証業務をこなしながら、次はソフトウェア開発の経験も積みたいと思っています。この業界に入ったばかりの頃から、やっぱり開発に携わりたい思いがずっとあったんです。ユーマークの採用面接のときにも、そういうキャリア願望を伝えました。すると、「ステップアップの道もある」と言っていただけたんです。会社の思いに応えるためにも、がんばりたいですね。

プライベートでは、まずは器づくりにチャレンジしたいです。伝統的な「やちむん」(沖縄の方言で「焼き物」の意味)をはじめ、沖縄には独特な技法の器がたくさんありますよね。伝統芸能「エイサー」も、これから挑戦したいことの1つ。沖縄ならではの文化をどんどん体験したいですね。

ネットではなく、肌で感じよう

できない理由を探して悩むくらいなら、思い切ってチャレンジを——。これが、私なりに考えたみなさんへのメッセージです。もちろん、少なからず悩みや不安があるのは当たり前です。私もそうでしたから。でも、ネットで調べているだけではわからないこともありますよね。興味があるならまずは一度挑戦して、いろんなことを肌で感じてみませんか。もしイマイチだったら、また元の場所に帰るなり、新たに別の場所を探してみるのもいいでしょう。人生一度切りです。みなさんのチャレンジを期待しています。


●【NEWS】移住イベント@渋谷に、ユーマーク株式会社が出展します!イベントの詳細はこちらにてご確認ください。

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