インタビューinterview

【エヌ・ユー・エス】40歳を過ぎ、一目惚れした沖縄へ。肩肘張らず、“ありのまま”を楽しむ暮らし

生まれも育ちも雪深い東北。40年以上暮らした場所を離れ、一家で沖縄へ移住ーー。きっかけは、旅行で沖縄を訪れたときのこと。温暖な気候に魅せられ、そこからトントン拍子で移住を実現させました。有限会社エヌ・ユー・エス(本社=名古屋市)の沖縄支店(那覇市)に勤める中澤一人さんです。「思い立ったら行動するタイプ」と自身を称する中澤さん。肩肘張らず、自然体で生きる姿は何かのヒントになりそうです。

有限会社エヌ・ユー・エス 開発部

中澤一人さん

岩手県一関市生まれ。地元の高校卒業後、仙台市(宮城県)の情報処理系専門学校へ。仙台のソフトウェア開発会社に約10年勤務。2011年、東日本大震災を機に帰郷し、フリーランスでホームページ制作などを請け負う。2019年4月、沖縄へ移住し、有限会社エヌ・ユー・エスに入社。現在44歳。那覇市在住、妻と子どもの3人暮らし。

これまでのキャリア
地元・岩手と仙台でずっと暮らしていた

生まれは沖縄から遠く離れた、岩手県一関市です。高校まで地元で過ごし、卒業後は仙台にある情報処理系の専門学校に入りました。その後仙台で就職したんですが、当時は就職氷河期でエンジニア系の求人がほとんどない時代でした。最初はCADの仕事に就いたんですが、どうしてもプログラミングをやりたくて仙台のソフトウェア開発会社に入り、そこで10年ほど働きました。主にPHPを使ったWEB系の開発に携わってましたね。

長く仙台で暮らしていましたが、2011年に地元に帰ることにしました。きっかけは、東日本大震災です。当時、子どもは小学生でした。共働きだったので、子どもが1人でいるときにまた大きな地震があったらどうしよう。それが心配だったんです。地元に帰れば、両親が子どもの面倒を見てくれます。安心して暮らせる環境を選ぶことにしました。

地元に戻ってからは、フリーランスでホームページ制作やネットショップのデザインなどで生計を立てていました。それと、妻が始めたバーもよく手伝ってましたね。フリーのエンジニアと、バーの共同経営。二足のわらじですね。そして、一関での生活もずいぶん落ち着いてきたあるとき、家族で沖縄旅行に出かけたんです。数年前のことです。それから、一気に事態が動き出しました。

Iターンのきっかけ、移住の準備
たった1回の旅行から、すべては始まった

沖縄に行ったのは、その旅行が初めてでした。ただ、たった1回の旅行で一瞬にして魅了されてしまったんです。一番は、温暖で過ごしやすい気候です。周りを見渡せば、きれいな海もたくさんあります。「なんて過ごしやすい場所なんだ」と感動して、その後は年に何度も旅行で訪れるようになりました。

そして、昨年の春のことです。翌年子どもが高校を卒業するタイミングで、沖縄に移住しようと本気で考え出したんです。それからは早かったですね。40年以上、地元を中心に東北以外で生活したことはありませんでしたが、特に不安を感じることもなく、即決でしたね。妻も沖縄を気に入ってましたし、2人とも「やる」と決めたらすぐに行動に移すタイプなんです。初めから強い移住願望があったわけでもありません。「沖縄で暮らしたいな」という漠然とした思いが、トントン拍子で一気に実現することになりました。

IT企業の求人の多さに驚き

とは言っても、まったく準備をしなかったわけではありませんよ。当然、仕事も見つけないといけませんからね。

仕事はネットで沖縄の求人情報を調べているときに、たまたま「ITキャリア沖縄」のホームページを見つけたのが大きかったですね。サイトを覗くと、IT企業の求人情報がたくさんありました。沖縄にはIT系の仕事はあまりないだろうと勝手に思い込んでいたので、驚きましたね。むしろ、IT企業の誘致やUIターンに積極的で、実績もたくさんあるようでした。新鮮でしたし、やりがいがありそう。そう感じて、気持ちが高ぶりましたね。すぐに登録して、窓口の担当者と相談しながら会社を探しました。

それから数社に絞り込み、実際に沖縄で採用面談に臨みました。そして、最終的に入社を決めたのがエヌ・ユー・エスだったんです。

現在の会社と仕事
開発でも、教育でも貢献したい

エヌ・ユー・エスを選んだのは、プログラミングだけでなく、教育事業にも携われる。それが決め手の1つでしたね。

エヌ・ユー・エスは、Webアプリ開発とIT教育を中核事業に据えています。また、昨年はシャープから開発パートナーに認定され、同社が手がけるロボット「ロボホン」のアプリ開発にも取り組んでいます。

今私が携わっている開発プロジェクトは、家庭用ロボット「temi」のアプリ開発です。「temi」の開発元はアメリカの会社で、最近になって日本国内の販売代理店が決まりました。近々、正式に販売される予定です。このアプリ開発を、名古屋本社のメンバーと共同で進めています。

IT教育もやりがいがありますよ。入社後、講師として県内企業向けに新入社員のプログラミング教育を担当しました。実は、岩手にいたころもホームページ作成などに関する講師をしていた経験があります。その頃から、自分の経験やスキルを次世代に伝えることに魅力を感じていました。エヌ・ユー・エスとしては、新人社員のほかにもIT業界への就職希望者や、小中学生・高校生を対象にしたプログラミング講座なども行っています。開発者としても、講師としても、この会社に貢献できたらうれしいですね。

高卒社員多く、フレッシュな社風

沖縄支店の開発メンバーは現在、約10人です。名古屋本社で受注した案件を共同開発したり、県内企業のプログラミング講座などを手がけています。

若くフレッシュなメンバーが多く、上下関係なく何でも言い合えるフランクな社風が魅力ですね。沖縄は“教育の拠点”として、地元の高卒社員を多く採用しています。沖縄は真面目な人が多く、プログラミング経験がなくても1〜2年もすればずいぶん力がつき、活躍しています。地元の若い人を積極的に採用し、じっくり育てて活躍してもらう。そういう考え方で、社内教育にも力を入れてるんです。

本人のやる気次第でいろんな仕事に挑戦できる環境があるので、私自身もここでチャレンジしていきたいですし、若い人にもぜひそういうチャンスを生かしてもらいたいですね。

沖縄での生活
ギャップすら楽しむ。週末は家族で海へ

沖縄に移住してきて半年近く経ちましたが、心地よく過ごせてますね。特に、温暖なのはほんとに助かりますね。岩手は冬は雪が降り、その前後の時期も寒いんですよ。感覚的には、1年の1/3くらいは冬のような感じです。車のスタッドレスタイヤやストーブの灯油など、なにかと生活コストがかさむんですよね。そういう出費が減ったのは助かります。

ただ、沖縄では野菜や乳製品の値段が意外と高いことに驚きましたね。移住する前と後で、少なからずそういうギャップに直面することはありますが、それも含めて楽しんでますよ。私自身、あまり深く考え込まない性格なのがいいのかもしれないですね。行き当たりばったりを楽しむ暮らし。それも悪くないですよ。

週末は、家族で海に出かけるなどして楽しく過ごしています。誰もいないような穴場のビーチもあったりして、そういう穴場スポットを探すのが楽しいですね。

今はまだはっきりとした将来設計は描いてませんが、これまで通りいい意味でのんびりと、マイペースで過ごしていけたらと思ってます。楽観的なのかもしれませんが、それが私たちのスタイルなんでしょうね。

沖縄へのUIターンを考えている人へのメッセージ
物件探しは余裕をもって

物件は余裕をもって探すことをオススメします。そうでないと、なかなか見つからない可能性があるからです。

まさに私たちがそうだったんです。移住者が増えていることもあって、特に那覇市内では空き物件がすぐに埋まってしまうようなんです。私も最後までなかなか決まらなくて、焦りましたよ。現地の不動産屋に行って相談していたときに、たまたま空いたばかりの物件が運よく見つかって、なんとかなりました。特に年度をまたぐ3、4月あたりは混み合うので、時期も含めて事前に計画しておいたほうがいいと思います。

やらない後悔より、やった後悔のほうがいい

考えているだけでは先に進まない、行動あるのみ。これが、私からのメッセージですね。考えているばかりでは、行動に移すまでにどうしても時間がかかってしまい、結局単なる単なる夢で終わってしまう。そういう可能性もありますよね。やらないで後悔するよりも、やって後悔するほうがいいですよ。もちろん、人それぞれ性格も違えば、置かれている状況も違いますから一概には言えませんが、そういう気持ちをどこかに持ち続けることが大事だと思います。自分の正直な思いを大事にして、ぜひ思い切ってチャレンジしてほしいですね。


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