インタビューinterview

【wevnal】強みは“人間力”。成長支える沖縄支社、開発リーダーの故郷への思い

SNS広告をはじめとするデジタルマーケティング事業や、Chatbot AI事業などを手がける株式会社wevnal(本社=東京都渋谷区、沖縄支社=那覇市)。東京の営業マンたちが最前線で販売に奔走する裏側で、好調な業績を下支えしているのがシステム開発を担う沖縄支社です。その責任者兼開発リーダーである大城斉さんは、2017年夏にUターンし、約10年ぶりに暮らす故郷で仕事や育児に奮闘しています。なぜ沖縄に帰ってきたのか。そして、今の暮らしは——。

株式会社wevnal 開発部 リーダー

大城斉さん

沖縄県出身。地元の大学、大学院を卒業後、県内のシステム会社にエンジニアとして新卒入社。入社後すぐに親会社のある東京へ配属。約6年間働いた後、都内のITベンチャーに転職し、4年ほど勤務。その後wevnalに転職し、2017年8月にUターン。現在、沖縄支社で管理者兼開発リーダーを務める。糸満市在住。沖縄出身の妻と長男(2歳)、長女(0歳)の4人暮らし。

エンジニアのキャリア、Uターンのきっかけ

気象台を目指すも、公務員試験に失敗

気象台で働きたい。これが、学生の頃の大きな目標でした。気象台は、気象庁の機関の1つです。大学では気象について勉強し、就職活動はそれ一本に絞り込みました。当時は、気象台以外のところに行くつもりはなかったんですよ。ただ、残念ながら公務員試験に失敗してしまい、あきらめて民間企業で働くことにしました。

どうしても県外で働きたいわけではなかったですし、沖縄以外の場所で生活しているイメージも湧かなくて。自然と県内で就職する方向へ傾いていきました。そして、新卒で入社したのが県内のシステム会社です。気象を学んでいたのに、なぜIT業界だったのか。気象とITはかけ離れてますし、そもそもプログラミングが得意だったわけでもありません。理系だったので、システム系のIT企業を受けてみるか。当時はそんな単純な動機だったんです。

東京で10年。いつまで経っても帰れない

そういう経緯で沖縄のシステム会社に入社したわけですが、親会社が東京にあったため、業務の都合上、3年間の約束ですぐに東京へ渡ることになりました。ただ、会社の事情もあって結局3年では沖縄に戻れず、東京で6年ほど働きました。知識もスキルもない素人でしたから、新人の頃は大変な思いばかりしましたね。周りのみんなができることも、僕にはなかなかできない。そんな挫折感を味わいながら過ごしました。

結局、いつまで経っても沖縄に戻れる気配を感じられなかったので、スキルアップも兼ねて都内のITベンチャーに転職することにし、自社アプリの開発・運用などを経験しました。それまではBtoBの企業向けの開発がメインだったので、もう少しBtoCに寄ったサービス開発に携わることで、スキルの幅を広げたかったからです。

その会社に勤めながら、沖縄に帰ることも想定してたんですよ。社長が沖縄好きで、過去には事業所を構えていたそうです。「また出したい」という話があり、そのタイミングで沖縄に戻れれば僕にとっては願ったり叶ったりなわけです。ただ、沖縄に事業所を置く計画はいつまで経っても実行されません。このままでは沖縄に戻ることができない。そう思って、今度は確実に沖縄に帰れることを前提に、転職先を探すことにしました。そこで出合ったのが、wevnalです。そして2017年夏、およそ10年越しにようやく沖縄へのUターンが実現することになりました。

子供は沖縄でのびのびと育ってほしい

東京での暮らしに大きな不満があったわけではないんです。電車でいろんなところにすぐに出かけられますし、いい面はたくさんありました。ですから、「今すぐ沖縄に帰りたい」という強いこだわりや焦りはそこまでなくて。でも、どうしても譲れないことがありました。やっぱり、子供には沖縄でのびのびと育ってほしかったんです。妻も沖縄出身なので、お互いの両親から手助けしてもらえますしね。

あとは、友人の存在ですね。東京で暮らしていたときも、よく一緒に遊んでいたのは沖縄から東京に出てきていた仲間たちでした。ただ、その友人たちも次第にUターンするようになりました。子供と友人。それがUターンを本気で考える大きなきっかけになりましたね。

現在の会社と仕事

入社の決め手は、CTOの人間性だった

転職先を探す中で、なぜwevnalへの入社を決めたのか。1つは、CTO(最高技術責任者)である木曽隆の人間性に惹かれたからです。転職活動の最中に悩んでいたとき、こちらの思いや不安について熱心に話を聞いてくれましたし、妻や家族の生活についても気にかけてくれて、妻と2人で「この人とならいい仕事ができそう」と思ったのが決め手になりました。

木曽自身も以前、沖縄でWEB制作会社を経営していたこともあり、沖縄で働くことについてポジティブに考えてくれました。僕の「沖縄で仕事したい」という思いに対して、wevnalはとても前向きに考えてくれる会社だったんです。ここでなら、安心して働けると思いましたね。

それと、wevnalには当時、エンジニアが木曽しかいなかったことも大きかったですね。つまり、仕事に裁量をもたせてもらいやすいと思ったんです。特に、新卒で入社した会社はSIerだったこともあり、裁量のある働き方ができませんでした。もっとのびのびと、自分の責任でやれるような環境を求めていました。関連して、社内にCTOがいることも魅力でした。テクニカル部門でそうした明確なポジションがあるかどうかで、僕自身のスキルアップにも影響すると考えたからです。

自社サービスが充実。Chatbot AI事業も強化

wevnalは、SNSとインフィード広告を中心とするデジタルマーケティング事業をメインに手がけています。もともとはSNSの広告代理事業からスタートしましたが、現在は自社プロダクトの開発にも力を入れています。例えば、「Tagtoru(タグトル)」というプロモーションツールです。これは、SNSの投稿をハッシュタグで検索・収集し、それをクライアントのキャンペンページなどにビルトインするツールですね。

さらに近年は、もう1つの事業の柱に成長させようと、Chatbot AI事業も強化しているところです。LINEメッセンジャーやFacebookメッセンジャーと連携したり、WEBサイトに設置するChatbotプラットフォーム「BOTCHAN」を自社開発するなどして、導入先をどんどん増やしている最中です。

僕が考えるwevnalの強み。それは一言で言えば、“人間力”ですね。wevnalには、例えば「◯◯大学出身の◯◯さんが立ち上げた」などと形容されるような、もともとずば抜けて優秀な人や、会社を象徴するようなスーパーマンがいるわけではありません。ただ、それでも順調に業績を伸ばしています。これは、クライアントにしっかりと向き合い、信頼される仕事をしている“人”がたくさんいるからだと思うんです。クライアントに真摯に向き合い、信頼を積み上げていく。そういうマインドや文化のようなものが、社内に根付いているんでしょうね。

6人の少数精鋭。南アフリカ出身女性も

そうした中で、僕は沖縄支社の管理者兼開発リーダーとして、自社プロダクトの開発・保守やデジタルマーケティングのエンジニアリングサポート、そして全体のマネジメント業務などを行っています。

メンバーは、僕を含めて6人です。このうち、4人がエンジニアですね。ユニークなスタッフが揃ってますよ。例えば、南アフリカ出身の女性です。彼女は、英会話スクールの講師やフリーランスでシステム開発などをしていました。日本人と結婚し、数年前から沖縄で暮らしています。日本語も話せるので、コミュニケーションはすべて日本語ですね。

Uターン後の仕事と暮らし

満員電車から車通勤に。ストレスから解放された

沖縄に戻ってきてもうすぐ2年になりますが、Uターンして本当によかったと思いますよ。仕事面では、通勤のストレスから解放されたことが大きいですね。今は自宅のある糸満市から那覇の事務所まで、1時間前後かけて通勤しています。東京にいた頃は、片道1時間半ほどかかってましたからね。しかも満員電車です。沖縄は車社会なので、出退勤時にはどうしても渋滞に巻き込まれることもありますが、電車の人混みとは違って、車はプライベートな空間なので気持ちが断然楽なんですよね。

仕事の内容についても、当初思い描いていた通り、自分の裁量で柔軟に働くことができています。例えば、幼稚園に子供を迎えに行くときは夕方4時頃に会社を出て、残りの仕事は夜に自宅で片付けたりと、うまく調整しながら仕事をしています。

こうした働きやすさも、沖縄支社の魅力でしょうね。人数が少ないので、顔を合わせてなんでも言い合えますし、開発・モノづくりに集中しやすい環境です。クライアント側との調整は基本的に僕がカバーしているので、他のスタッフは現場の作業に専念できます。クライアントは都心が大半で、沖縄にはいません。営業スタッフも沖縄支社にはいないので、電話が鳴ることや来客がほとんどないんです。静かな環境で仕事に集中したい人にとっては、とてもいい環境だと思いますよ。

育児は充実。両親に助けられ、友人家族と賑やかに

オフの日は、子供と一緒に過ごすことが多いですね。子育ては、大きなストレスもなく順調ですよ。お互いの両親が近くに住んでいるので、助けてもらえるのは大きいですね。現在、長男が2歳、長女が0歳です。今考えると、東京で親のサポートなしで子育てするなんて、相当大変だったでしょうね。沖縄にいる友人の家族とも、よく遊んでますね。子供の年齢が近いので、賑やかで楽しいですよ。

今は子育てで忙しいですが、子供たちがもう少し大きくなって自分たちで遊べるようになったら、IT系の勉強会やエンジニアのコミュニティにも参加したいですね。

今後の展望、UIターンを考えている人へのメッセージ

沖縄支社のプレゼンスを高めていきたい

沖縄支社としては、これからエンジニアをはじめスタッフを増やして、さらにパフォーマンスを高めていきたいと思っています。

wevnalの場合は東京に本社があり、そこで営業部隊が奮闘してくれています。最前線で動き回っているのは営業マンたちですが、それを裏方で支えているのはシステムをつくる沖縄支社です。スタッフ一人ひとりがそういう自覚や気概をもちつつ、沖縄支社のプレゼンス・価値をもっと高めていく。それが僕自身の役割だと思いますし、経営陣や本社から今以上に信頼される組織にしていきたいですね。

ここで一緒に働く人に求めたいのは、積極的にコミュニケーションをとる力です。東京本社と沖縄は物理的に距離が離れているので、どうしてもコミュニケーションロスをしやすい面があります。東京とのコミュニケーションツールは「Chatwork(チャットワーク)」を利用していますが、例えば「チャットのレスは1分以内にする」など、率先してコミュニケーションをとることは業務上必要なことでもありますし、そういう風に積極的に意思疎通した方が、東京のメンバーともより心地よく働けると思うんです。ぜひ、僕らの思いに共感してくれる人たちと、新たな仲間として一緒に働きたいですね。

エンジニアだからこそ、場所に縛られず働ける

最近は沖縄にいても東京にいても、能力やスキル次第で同じようなレベルの仕事ができるようになってきています。もちろん、すぐ隣にいないと成り立たないほど密なコミュニケーションが求められる仕事なら難しいかもしれませんが、エンジニアの仕事はほとんどがそうではないはずです。距離が離れていても、場所に縛られない働き方がしやすい職種ですよね。

沖縄の会社に就職してもいいですし、僕のように東京に本社がある会社に入って、沖縄で生活しながら働いてもいいでしょう。仮に沖縄に拠点のない会社だとしても、沖縄で暮らしながら働ける在宅ワークなどの方法を考えて、会社に提案してみるのもいいのではないでしょうか。場所や拠点ありきの発想ではなく、職種や能力によって住む場所を選択できる。そんなスタイルがどんどん広がってほしいですね。ぜひみなさんも、自身のキャリアやスキルを生かして、新たな一歩を踏み出してみませんか。


●【NEWS】移住イベント@渋谷に、株式会社wevnalが出展します!イベントの詳細はこちらにてご確認ください。

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